定期健康診断結果報告書の書き方・記入例|提出期限はいつまで?50人未満は報告する?様式のダウンロードやe-Govの電子申請の方法も紹介

届出書類の書き方・労働問題」社労士に無料相談

CONTACT

社会保険労務士事務所 NEUTRALへのご相談はお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。

目次

定期健康診断結果報告書とは

定期健康診断結果報告書とは常時50人以上の労働者を使用する事業者が、労働安全衛生規則の第44条「定期健康診断」・第45条「特定業務従事者の健康診断」・第48条「歯科医師による健康診断」に基づく健康診断を実施した場合に、事業所の所在地を管轄する労働基準監督署へ提出する書類です。

常時50人以上の労働者を使用する事業者は提出義務があります。

労働安全衛生規則の第44条で定められている「定期健康診断」は全ての事業所で1年ごとに1回定期に実施をする義務が定められていますが、常時50人以上の労働者を使用する事業者は、さらに定期健康診断を実施後、定期健康診断結果報告書を事業所の所在地を管轄する労働基準監督署へ提出する義務があります。

常時使用する労働者が50人未満のときは、定期健康診断結果報告書の提出義務はありませんが、50人以上になると提出義務が発生しますので、人数が50人を以上になった場合はご注意ください

常時使用する労働者数定期健康診断の実施定期健康診断結果報告書の提出
50人未満義務あり義務なし
50人以上義務あり義務あり

提出期限はいつまで?

定期健康診断結果報告書の提出期限は明確には定められていません。ただしそれぞれの労働者が定期健康診断を実施後3ヶ月以内には提出するのが望ましいと言えるでしょう。

定期健康診断結果報告書の記入例

定期健康診断結果報告書の記入例は次のとおりです。

定期健康診断結果報告書の書き方

定期健康診断結果報告書の書き方は次のとおりです。

  1. 労働保険番号などの事業所情報・定期健康診断の実施日などを記入
  2. 定期健康診断を実施した医療機関名と所在地、在籍労働者と実施労働者数を記入
  3. 特定業務に常時従事する労働者数を記入(特定業務従事者がいる場合のみ)
  4. 健康診断項目ごとの実施者数と有初見者数を記入
  5. 初見のあった人数と医師の指示人数を記入
  6. 産業医の氏名、産業医所属の医療機関名、所在地を記入
  7. 届出年月日、届出労働基準監督署名、事業所の名称、担当部署と担当者名を記入

労働保険番号などの事業所情報・定期健康診断の実施日などを記入

定期健康診断結果報告書の上段には事業所と健康診断の実施年月日など基本情報を記入します。

定期健康診断を実施した医療機関名と所在地、在籍労働者と実施労働者数を記入

その下には健康診断を実施した医療機関の名称や所在地、在籍労働者数と健康診断を受診した労働者数を記入します。

定期健康診断は年度ごとに1回定期で実施する義務がありますので、在籍労働者数と受診労働者数が年度内で一緒になるようにしてください。

特定業務に常時従事する労働者数を記入(特定業務従事者がいる場合のみ)

その下には特定業務に常時従事する労働者がいる場合はイ〜カの該当する業務の箇所に労働者数を記入します。

特定業務とは次のイ〜カに該当する業務です。

  • イ 高熱業務
  • ロ 寒冷業務
  • ハ 有害放射線業務
  • ニ 粉塵業務
  • ホ 異常気圧業務
  • ヘ 振動業務
  • ト 重量取扱業務
  • チ 騒音業務
  • リ 坑内業務
  • ヌ 深夜業を含む業務
  • ル 有害取扱業務水銀・砒素・黄りん・弗化水素酸・塩酸・硝酸・硫酸・青酸・カ性アルカリ・石炭酸そのほかこれらに準ずるもの
  • ヲ 有害ガス・蒸気・粉塵接触業務鉛・水銀・クロム・砒素・黄りん・ 弗化水素・塩素・塩酸・硝酸亜硫酸・硫酸・一酸化炭素・二酸化炭素 青酸・ベンゼン・アニリンその他これらに準ずるもの
  • ワ 病原体汚染業務
  • カ その他労働大臣が定める業務

健康診断項目ごとの実施者数と有初見者数を記入

健康診断項目の箇所には診断項目毎の健康診断の実施者数と有所見者数を記入します。

有所見は正常ではないと診断されている場合は有所見として人数を記入します。

法定の基準によって診断の実施を省略することができる項目において健診対象者がいない場合は人数の記入は不要です。

初見のあった人数と医師の指示人数を記入

所見のあった者の人数は、健康診断項目で有所見と出た実際の人数を記入します。

健康診断項目の有所見に記載した人数をそのまま足すとのべ人数になってしまう可能性がありますのでご注意ください。

医師の指示人数は、所見のあった者のうち「要医療」「要精密検査」「医師から休職や就業に制限を指示された方」の人数を記入します。

産業医の氏名、産業医所属の医療機関名、所在地を記入

産業医欄には産業医の氏名と所属する医療機関名と所在地を記入します。

常時50人以上を使用する事業所は産業医の選出が義務化されていますので必ず事業所で選出している産業医を記入します。

届出年月日、届出労働基準監督署名、事業所の名称、担当部署と担当者名を記入

届出年月日、事業所の所在地を管轄する労働基準監督署名、事業所の名称と担当部署、担当者名を記入します。

定期健康診断結果報告書のe-Govの電子申請方法

定期健康診断結果報告書のe-Govによる電子申請の方法を簡単に解説します。

e-Govの手続き検索の「手続き名称から探す」で「健康診断結果報告」と検索

e-Govの手続き検索をクリックすると「手続き名称から探す」という部分がありますので、「健康診断結果報告」と検索してください。

手続検索結果一覧で「健康診断結果報告」を選択

手続検索結果一覧で「健康診断結果報告」を選択してください。

e-Gov

定期健康診断結果報告書の様式のダウンロード

定期健康診断結果報告書の様式は厚生労働省のホームページでダウンロードすることができます。

人事労務は社会保険労務士に無料相談

  • 従業員が増えてきて「人事労務の届出書類や手続きが増えてきた
  • 法改正は毎年あるのに「就業規則変更を数年していない
  • もっと「助成金制度提案」が欲しい
  • 管理職人事部に「労働基準法や社会保険の研修」をしてもらいたい

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次