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児童扶養手当は子どもの数が1人と2人と3人目以降で支給額・加算額が変わります。
また児童扶養手当の場合、満額もらえることを全部支給、満額もらえないことを一部支給といいますが、全部支給の場合と一部支給の場合でもらえる金額が変わります。
支給額も2021年度と2022年度では、異なりますので少々複雑です。
今回の記事では2022年度の支給額で、児童扶養手当を対象児童ごとにシミュレーションで解説しています。
まずは満額支給の場合の児童扶養手当は次のような支給額となっています。
「対象児童」の人数 | 児童扶養手当の月の支給額 |
1人の場合 | 43,070円 |
2人目加算額 | 10,170円 |
3人目以降加算額 | 6,100円 |
「対象児童」とは「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者」又は「20歳未満で政令の定める程度の障害の状態にある者」となっています。
つまり障害者ではない19歳の子どもが2人いるだけの場合、児童扶養手当の支給がないということになります。
児童扶養手当を子どもの人数や年齢ごとに満額もらえた場合でのシミュレーションをしてみます。
児童扶養手当の金額を様々な対象児童・対象外児童を想定してシミュレーションをしていきます。
児童扶養手当「18歳未満の子どもが1名」の場合、「児童扶養手当の金額は43,070円」となります。
児童扶養手当「18歳未満の子どもが2名」の場合、「児童扶養手当の金額は53,240円」となります。
児童扶養手当「18歳未満の子どもが4名」の場合、「児童扶養手当の金額は65,440円」となります。
児童扶養手当「18歳未満の子どもが2名、19歳の子どもが1名」の場合、「児童扶養手当の金額は53,240円」となります。(19歳の子どもは障害者ではない場合)
児童扶養手当「18歳未満の子どもが2名、19歳の障害を持つ子どもが1名」の場合、「児童扶養手当の金額は59,340円」となります。
児童扶養手当の場合、満額もらえることを全部支給、満額もらえないことを一部支給といいます。
児童扶養手当を「満額もらう」には「年収制限」や「所得制限」をクリアしておく必要があります。
児童扶養手当を満額もらうための「年収制限」と「所得制限」 | ||
扶養人数 | 前年の「年収額」「所得額」(1月から9月までに請求した場合は前々年) | |
満額もらうための「年収額」 | 満額もらうための「所得額」 | |
0 | 122万円 | 49万円 |
1 | 160万円 | 87万円 |
2 | 215万7,000円 | 125万円 |
3 | 270万円 | 163万円 |
4 | 324万円 | 201万円 |
児童扶養手当を満額もらう年収に関しては別の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
児童扶養手当を「満額もらえない」けど一部もらえる「年収制限」「所得制限」は次のとおりです。
児童扶養手当の「一部支給」の「年収制限」と「所得制限」 | ||
扶養人数 | 前年の「年収額」「所得額」(1月から9月までに請求した場合は前々年) | |
「一部支給」の年収 | 「一部支給」の所得 | |
0 | 311万4,000円 | 192万円 |
1 | 365万円 | 230万円 |
2 | 412万5,000円 | 268万円 |
3 | 460万円 | 306万円 |
4 | 507万5,000円 | 344万円 |
満額はもらえないけど一部もらえることを「児童扶養手当の一部支給」と呼んでいます。
満額もらえない「一部支給」の支給額と計算方法は次のとおりになります。
区分 | 児童扶養手当の月の支給額 |
対象児童1人 | 43,060円 -(X-Y)× 0.0230070 |
2人目加算額 | 10,160円 -(X-Y)× 0.0035455 |
3人目以降加算額 | 6,090円 -(X-Y)× 0.0021259 |
計算式に出てくるXとYの定義は次のようになります。
XとYの定義 | |
X | 「所得(年間収入-必要経費)」+「養育費の8割」-「一律控除 8万円」-「諸控除」 |
Y | 「全部支給」の「所得制限」限度額(例:扶養1人であれば87万円) |
児童扶養手当は一部支給の計算方法が細かいので、自動計算ができるサイトを2つ紹介します。ぜひ参考に使ってみてください。
参考サイト:ジョイナス・ナゴヤ児童扶養手当・手当額試算
参考サイト:Wings -Divorce Forum-「児童扶養手当支給額シミュレーション」
今回の記事では児童扶養手当の2022年度の支給額を反映して、対象児童の数ごとにシミュレーションをしてみました。
児童扶養手当の場合、満額もらえることを全部支給、満額もらえないことを一部支給といいますが、それぞれ前年度の収入制限・所得制限があります。
自動計算できる便利なサイトもありますので是非ご活用ください。
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